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Hail to the Thief / Radiohead [*音楽(CD)]

ということで、やっと。って感じのレディオヘッドの話。
いっとくけど今回はきもいですよ。長いし。

Hail to the Thief
Radiohead
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1.2+2=5
2.Sit Down, Stand Up
3.Sail To The Moon
4.Backdrifts
5.Go To Sleep
6.Where I End And You Begin
7.We Suck Young Blood
8.The Gloaming
9.There There
10.I Will
11.A Punch-Up At A Wedding
12.Myxamatosis
13.Scatterbrain
14.A Wolf At The Door

メンバーは五人、うちギターが三人。なのですが彼らの6枚目の
このアルバムではそこまでギターだらけでもありません。

ギターをアンプに繋ぐ音から始まるこのアルバムは、
ロックっぽくないと言われた前二作と違ってロック路線に
回帰した、などと言われてます。
まあ、確かにロックといえばロック。かな。すいません曖昧です。
とりあえずノイジーなギターを弾いてる曲がないわけではない。
くらいに適当にロック?

前述のアンプからのノイズで始まる一曲目、2+2=5は
無機質なリズムマシーンの音と共にギターとボーカルが
静かに歌い出し、突然他の楽器が一気になだれ込んできて
騒がしくなる、彼らの曲で言えばMy Iron Lung・
Paranoid Android的展開の曲。
続く曲はこれまたリズムマシーンの音から始まって、今度は
ピアノの重厚な和音とシンセっぽい低音やリズムの音が加速して
重なっていく曲ですが最後にすぱっと終わります。
このアルバムが出た当初はすんごい好きな曲だったんだけど
今聴くと別に・・・どのへんが好きだったのだろうか。

ダンサブルな曲が二曲続いたところで、三曲目は前作"Amnesiac"の
Piramid Songを彷彿とさせる美しいピアノの曲、Sail to the Moon。
あ、ちなみにダンサブルと書きましたが、「メランコリック・
ダーク・耽美・ペシミスティック」などの形容詞で書かれることの
多いレディオヘッドですが、本当はリズムが躍動的でダンサブルな
曲が多いです。
Sail To The Moonは、荘厳なピアノと陰のあるギターアルペジオの
もろ上記の形容詞の曲ですが・・・。夜空の似合う美しい曲です。

四曲目のBackdriftsはその名の通り「逆流させたような」音の
細切れが断続してリズムのように聞こえる音を主体に曲が進みます。
これもダンサブル。生楽器はそれほど使われてませんが、
曲自体はきわめてオーガニックな響きで聞こえます。

五曲目はギターバンド然としたGo To Sleep。
なんかギターリフとか微妙に普通じゃないと思うんだけど
気にしないでも聞ける。
ライブだと後半、ギタリストジョニーによる意味不明な
ギターソロが聴けます。ちなみにジョニーがどうやって
ああいう音を出してるかはメンバーもよく分かってない様子。

続いてねばりっこいベースでぐいぐいひっぱるWhere I End And
You Begin。ちょっとお風呂リヴァーヴなボーカルが聞ける。
後半どんどん混乱していくのは前の曲に似ている気もする。
かなり恐ろしい歌詞っぽい(「ふたりがこんな風で残念だ」
「君を生きたまま喰ってやる」とか)んだけど曲は踊れそうな
やたらに楽しいリズム。
かと思えばハンドクラップのタメタメな横ノリっちゃう曲の
We Suck Young Bloodが次に来ます。

The Gloamingはかなり電子音楽的なリズムが複数、ランダム
(ではないんだろうけど)に刻まれていく気持ちの悪い曲。
このアルバム全体が、音自体に相当異様・多様な加工を
していますが、その中でもこの曲の音は明らかにちょっと
自然な音ではない・・・というか音響心理学/生理学的な音を
意識して作ったのだと思います。きもいです。
こういう音に慣れていない人は嫌悪感さえ感じるかも。
表現があれで申し訳ないのだが、何台ものスピーカーで
大音量でこの曲を鳴らすと殺人兵器になれそうな曲。
(それか、肩こりが治ったりするんだろうc.アイテー虚言録)

九曲目は先行シングルだったThere There。
これもかなり楽しい曲なんだけど、声とかが暗い感じに
聞こえさせるんだろうなぁ。シンプルにバンド形式で
演奏している風に聞こえるので、アルバムで聴くと、
The Gloamingの音がいかにおかしかったかが
ちゃんと分かるようになってます。

I Willはシンプルな弾き語り形式の曲。子守歌のような
怨念の歌のような雰囲気。この曲と次のA Punchiup at
a Weddingは繋がってます。こっちはピアノとギターが
メインの曲で、古いジャズとかブルースみたいに聞こえる。

12曲目はうって変わってベースが割れてるような
音を出すMyxomatosis。気持ちの悪い3と4の変拍子に
聞こえていたのですがどうにも違うらしい。
本当は普通なんだけど変な風に聞こえるように
作ってある曲みたいです。
特にドラムがかなり気持ちの悪い拍を叩いている。

Scatterbrainはボーカルと流れるようなギターの美しい曲。
次のA Wolf at the Doorに出だしがちょっと似てる気がする。
最後のこの曲ではなんとラップしてます。飲んだくれラップ。
中盤の昇っていくようなメロディが美しい。
ジョニーが作った曲は憂鬱さがあまりなくて美しくて、
そしてちょっとクラシックくさい。と思う。
って書いた後に、この曲がジョニー作だったか分からなく
なってきた。たぶんそうだったと思ったんだけど違うかも。

全体的に曲がまとまりないのですが、まあ、短期間でばばっと
出来たダイナミック・粗雑さはここ数作なかったので(笑)
こういうのもいいなと私は思ってます。

2004-11-18 00:24:54 | Permalink | コメント(2) | Trackback(0) |




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■ Unknown
はっぱさんのレヴュー待ってた!
実はこの新作(今ンとこ)、シングル曲以外聴いてないんすけど、聴きたくなりましたねー。

ていうか飲んだくれラップってのが聴きたいです。以前BBSの方でラップしてるってはっぱさんから聞いてずっと気になってました。

関係ないですが、友達から教えてもらった"Creep"のアニメフラッシュ

http://www.zeronews-fr.com/flash/creep.php

切ないです。
サカキ (2004-11-19 21:13:11)


■ ありがとうございます
こんな長い文章でも待っててくれた人がいるなんて嬉しいです(笑)
ギターロック的ダイナミズムを期待すると肩すかしかもしれませんが、本当にいろいろな要素を持っているアルバムですよー。これ聴いた後は他のCDの音が凡庸に聞こえます。まじっす。違いすぎます。
そして、the Gloamingは本気で気持ち悪いので注意してください(笑)

ラップって言うか本当に飲んだくれがしゃべってるみたいなやつです。酔っぱらい。

Creepアニメフラッシュ、歌ってる人の顔がおかしくて笑ってしまいました。いや笑っちゃいけないのか・・・
はっぱ (2004-11-19 23:56:34)

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